トップ > 忍者ニュース > 伊賀流忍術の得意技「呪術と火術」
伊賀流忍者は呪術を得意としていました。伊賀は比較的都から近いにもかかわらず、山に囲まれた盆地であったことから亡命者が多く、その亡命者の中には、物部氏を祖先とする一族や渡来系民族の服部氏など呪術や奇術を得意とした一族がいました。(ここで言う呪術は催眠術や手品のような物も含まれます。)
代表的な呪術は九字護身法です。一昔前の忍術映画などで印を結ぶ忍者を見たことはありませんか? 臨兵闘者皆陣列在前(りんひょうとうしゃかいじんれつざいぜん)
主に、両手で印を結ぶ/右人差し指・中指を刀に見立て、九字を切る方法があります。
九字護身法は「印明護身法」「十字の秘術」とともに用いられました。
いずれも、精神統一を促し、「大丈夫」と強烈な自己暗示をかけていました。
もう一つ伊賀忍者は火術を得意としました。映画やマンガにおいて、ピンチに陥った忍者が火薬玉を爆発させて煙とともに消える(逃げる)のを見たことあるでしょうか?このような火術は実際の伊賀忍者も一番得意としていました。
火薬玉のほかには、火矢や狼煙、ほうり火矢や埋め火・さらには鉄砲など火を操るとされています。ミサイルなどが無かった時代には、火による攻撃は恐怖・ダメージも多かったでしょう。
こちらも、火薬の材料が周囲から入手しやすい土地柄、火薬に詳しい人物が多かったために発達したようです。火薬の調合方法が秘伝中の秘伝(家伝)でした。